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論文

Difference in expansion and dehydration behaviors between NH$$_4$$- and K-montmorillonite

川喜田 竜平; 齋藤 彬人*; 佐久間 博*; 安楽 総太郎; 菊池 亮佑*; 大竹 翼*; 佐藤 努*

Applied Clay Science, 231, p.106722_1 - 106722_7, 2023/01

 被引用回数:1 パーセンタイル:19.05(Chemistry, Physical)

Montmorillonite (Mt) expansion and swelling are key factors for barrier performance of bentonite in trans-uranic (TRU) and high-level radioactive waste disposals. In the case of co-located geological disposal of TRU waste with high level waste, ammonium ion (NH$$_4$$$$^+$$) which is changed from nitrate ion leached from TRU waste has possibility to contact with bentonite, exchange interlayer cation of Mt to form NH$$_4$$-Mt, and deteriorate its performance. Because of similar hydration energy of NH$$_4$$$$^+$$ to K$$^+$$, NH$$_4$$-Mt could have lower expandability or change to non-expandable mineral as reported on K-Mt. Therefore, expansion and alteration behaviors of NH$$_4$$-Mt, especially comparison to the behaviors of K-Mt, are necessary to understand for safety assessment of the waste disposal. In this study, the hydration behavior of NH$$_4$$-Mt was investigated by XRD and molecular dynamics (MD) simulation in comparison with K-Mt. XRD profiles under Relative Humidity (RH) control showed that expansion of NH$$_4$$-Mt was similar to that of K-Mt at more than RH40% with slightly different d-values. However, expansion of NH$$_4$$-Mt kept at lower than RH20%, while K-Mt easily dehydrate at the same RH. MD simulation revealed that hydrogen bonding (HB) in NH$$_4$$$$^+$$ molecules causes the difference in hydration behavior between NH$$_4$$- and K-Mt, as HB cause larger basal spacing at dehydrated state and easier hydration. This gap on hydration may attribute the difference in alteration to non-expandable minerals after dehydration, indicating that NH$$_4$$$$^+$$ have lower possibility for alternation and smaller effect on barrier performance of bentonite than K$$^+$$.

論文

Effects of $$gamma$$ irradiation on the adsorption characteristics of xerogel microcapsules

大西 貴士; 田中 康介; 小山 真一; Ou, L. Y.*; 三村 均*

NEA/NSC/R(2017)3, p.463 - 469, 2017/11

資源の有効利用、廃棄物低減のために、無機イオン交換体(タングストリン酸アンモニウム(AMP)またはフェロシアン化銅(KCuFC))をアルギネートゲルで内包するマイクロカプセル(AWP-ALGまたはKCuFC-ALG)、および、アルギネートゲルそのもの(ALG)を用いた核種分離システムの開発を実施している。ALG, AWP-ALGおよびKCuFC-ALGは、それぞれ、Zr, CsおよびPdを選択的に吸着することが明らかになっている。しかしながら、$$gamma$$線照射に伴う吸着特性の変化については、十分に調べられていない。そこで、$$^{60}$$Co線源によって$$gamma$$線を3898kGyまで照射した後、各種マイクロカプセルの吸着特性を評価した。その結果、AWP-ALGまたはKCuFC-ALGは、内包する無機イオン交換体によってCsまたはPdを吸着するため、$$gamma$$線照射を通して吸着特性に変化は見られなかった。一方、ALGは$$gamma$$線照射に伴って放射線分解が進行し、Zrに対する吸着特性が低下した。

論文

高濃度SO$$_{2}$$含有燃焼排煙の電子ビーム処理における脱硫反応

広沢 昌二郎*; 小嶋 拓治; 橋本 昭司; 鈴木 良治*; 青木 慎治*

Radioisotopes, 51(8), p.285 - 295, 2002/08

リグナイト炭燃焼排煙(SO$$_{2}$$(5500ppm),NO(390ppm),H$$_{2}$$O(22%))を用いた電子ビームによる排煙処理の実験を実施し、1-2kGyで90%以上の脱硫率を得た。これはリグナイト燃焼排煙の処理に対する電子ビームの適用が可能であることを示している。電子ビーム照射によるラジカル反応によって除去される脱硫量は高々数百ppmであること、また照射無しで脱硫を生じさせるサーマル反応による脱硫量は全脱硫量の半分程度であることから、これら以外の脱硫反応が示唆された。サーマル反応に類似の液滴表面上でのSO$$_{2}$$とアンモニアの同時取り込み反応を提唱した。液滴エアロゾルを生成するうえで、25$$^{circ}C$$で60%の潮解相対湿度(DRH)を持つ硝酸アンモニウムが重要な役割を担っていることを指摘した。硝酸アンモニウムのDRH は温度とともに及び硫酸アンモニウムとの複塩化とともに減少し、液滴エアロゾルの形成を促進していると考えられる。

報告書

Sorption studies of plutonium on geological materials - year 2

J. A. BERRY*; M. BROWNSWORD*; D. J. ILETT*; Linklater, C. M.*; Mason, C.*; TWEED, C. J.*

JNC TJ8400 2000-060, 60 Pages, 2000/02

JNC-TJ8400-2000-060.pdf:2.95MB

本報告書では、以下の2つの事項について報告する。異なる酸化条件下における、玄武岩及び砂岩へのプルトニウムの収着挙動を明らかにするために実験的研究を行った。溶液中の酸化還元電位は、還元剤2種類及び酸化剤1種類を使用し、制御を行った。熱力学モデルを使用し、試験結果の解析を行った。今回、酸化鉄をベースとした収着モデルを使用した。砂岩については、プルトニウムの収着データを再現することができたが、玄武岩については、収着データを低めに予測する傾向が見られた。

報告書

オゾン-アンモニア添加による石炭燃焼排煙中の窒素酸化物、硫黄酸化物除去

南波 秀樹; 鈴木 伸武; 徳永 興公

JAERI-M 89-177, 18 Pages, 1989/11

JAERI-M-89-177.pdf:0.61MB

オゾンとアンモニアを添加することにより、石炭燃焼模擬排煙(NO:510ppm,SO$$_{2}$$:1030ppm,H$$_{2}$$O:8%,O$$_{2}$$:15%,N$$_{2}$$:77%)中のNo$$_{x}$$とSO$$_{2}$$は非常に効果的に除去できることが分かった。70$$^{circ}$$Cで、940ppmのオゾンと3400ppmのアンモニアを添加した時のNO$$_{x}$$とSO$$_{2}$$の除去率は、それぞれ87%、84%にまで達した。本処理法による主生成物は、赤外吸収測定により、硫酸アンモニウムならびに硝酸アンモニウムであることが分かった。本方法による脱硝ならびに脱硫の詳細な反応機構について述べる。

論文

硫酸2-ペリミジニルアンモニウムの熱分解を利用する同位体希釈質量分析法による硫黄の定量

渡部 和男; 大内 操

分析化学, 36(7), p.T77 - T80, 1987/07

質量分析法による硫黄の同位体比測定のため、硫酸塩硫黄から二酸化硫黄の簡便な調整法を確立した。硫黄を硫酸ペリミジニルアンモニウムの沈澱として回収した後、真空中、450$$^{circ}$$Cに5分間加熱して熱分解し二酸化硫黄を得た。確率した方法を鉄鋼に含まれる硫黄の同位体希釈定量に応用した。実際試料では、硫酸ペリミジニルアンモニウムの生成に先立ち主成分の鉄などを除去する必要があることが分かった。本法の精度は、硫黄含有率が(0.0014~0.019)%の試料に対して相対標準偏差で5%以内であった。

論文

A Study on separation of $$^{9}$$$$^{9}$$Mo from neutron-irradiated UO$$_{2}$$ by precipitation as ammonium molybdophosphate

棚瀬 正和; 四方 英治

Radioisotopes, 25(10), p.647 - 650, 1976/10

中性子照射したUO$$_{2}$$からの$$^{9}$$$$^{9}$$Moの分離法としてアルミナカラム法、溶媒抽出法、$$alpha$$-ベンゾインオキシムによる沈殿分離法などがあるが、ここではリンモリブデン酸アンモニウムの沈殿を利用した$$^{9}$$$$^{9}$$Moの回収法を研究した。 効果的な$$^{9}$$$$^{9}$$Moの回収条件をH$$_{3}$$PO$$_{4}$$,NH$$_{4}$$OH濃度,反応温度、静置時間、U濃度について検討した。 その結果最適条件下で約95%の$$^{9}$$$$^{9}$$Moが回収され、他核種の大半は溶液中に残存することがわかった。

論文

リンモリブデン酸アンモニウム法による多量の摂取全食品中の$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{7}$$Cs定量法

柏木 鞠子*; 赤石 準

Radioisotopes, 13(5), p.382 - 388, 1964/00

日常の摂取全食品中(5日間程度)の$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{7}$$Csの簡単な定量法について検討した。灰化試料に抗体を加えてから塩酸で浸出し、溶液串のカルシウムを炭酸塩として分館する。ロ液を硝酸酸性にし、リン酸とモリブデン酸アンモニウム溶液を加えてリンモリブデン酸アンモニウムの沈殿を生成させ、これに$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{7}$$Csを共沈させる。この沈殿について$$gamma$$-スペクトロメトリーを行ない、$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{7}$$Csの量を求める。セシウムの共沈操作のときの温度、リン酸添加量、硝酸添加量、モリブデン酸アンモニウム添加量などと$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{7}$$Csの共沈率の関係を明らかにし、共沈に及ぼすカリウムとアンモニウムの妨害について検討した。この結果、試料中に存在するカリウム、アンモニウムおよびリン酸塩はセシウムの共沈を妨害せず、共存する$$^{9}$$$$^{5}$$Zr-$$^{9}$$$$^{5}$$Nb,$$^{1}$$$$^{0}$$$$^{6}$$Ru-$$^{1}$$$$^{0}$$$$^{6}$$Rhの混入も少ないことが示された。また、この方法による$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{7}$$Csの収率は定量的であった。

口頭

アンモニウム型モンモリロナイトの層間イオンの挙動と膨張挙動

齋藤 彬人*; 佐久間 博*; 小田 治恵; 本田 明; 佐藤 努*

no journal, , 

TRU廃棄物の地層処分では、廃棄物に含まれる硝酸塩の化学的変遷過程で生ずるアンモニウムイオンが人工バリア材料の特性に影響する可能性がある。本研究では、ベントナイト緩衝材の主要鉱物であるモンモリロナイトにアンモニウムイオンが吸着した場合の膨潤特性を把握することを目的とし、モンモリロナイトをアンモニウム型に処理した場合と、そのアンモニウム型モンモリロナトを1Mのアンモニア水(pH12)で処理した場合の底面間隔と層間イオンの状態について、相対湿度制御下のX線回折分析によって調べた。また、モンモリロナイト結晶面近傍における陽イオンと水分子の挙動を分子シミュレーションによって評価した。この結果から、本実験条件では、アンモニウム型モンモリロナイトは、アンモニアがアンモニウムイオンよりも熱力学的に安定となる高アルカリ性条件のアンモニア水に浸漬された後も、層間イオンはアンモニウムイオンから変化していないと推定された。また、アンモニウムイオン型モンモリロナイトの膨潤挙動は他のイオン型と異なっており、この原因はアンモニウムイオンと底面酸素との水素結合にあると推定された。

口頭

高機能性キセロゲルによる原子力レアメタルの選択的分離法の開発; 吸着剤の耐放射線性評価

大西 貴士; 小山 真一; Ou, L. Y.*; 三村 均*

no journal, , 

高機能性キセロゲルを用いた核種分離プロセス開発の一環として、Zr, CsおよびPdを選択的に吸着するために、アルギネートゲル、タングストリン酸アンモニウム内包アルギネートゲルおよびフェロシアン化銅内包アルギネートゲルを合成した。これらの吸着剤を乾燥状態で最大3898kGyまで$$gamma$$線照射した後、バッチ吸着試験を実施した。その結果、照射量の増加に伴ってアルギネートゲルに対するZrの吸着率は低下したが、タングストリン酸アンモニウム内包アルギネートゲルに対するCsの吸着率、およびフェロシアン化銅内包アルギネートゲルに対するPdの吸着率は照射前後で変化しないことを明らかにした。

口頭

アンモニウム型モンモリロナイトの膨潤性と安定性

齋藤 彬人*; 佐久間 博*; 小田 治恵; 本田 明; 佐藤 努*

no journal, , 

TRU廃棄物の地層処分では、人工バリア材料として高い止水性を有するベントナイトの使用が検討されている。本研究では、ベントナイトの主要鉱物であるモンモリロナイトに、一部のTRU廃棄物に含まれる硝酸塩の化学的変遷過程で生ずるアンモニウムイオンが吸着した場合の、膨潤性と層間アンモニウムイオンの挙動を調べることとし、アンモニウム型モンモリロナイトに対する相対湿度制御下のX線回折分析と分子動力学(MD)計算を行った。その結果、(1)アンモニウム型モンモリロナイトは、他のイオン型と異なり、低湿度条件で1分子層水和状態の結晶性膨潤が可能であり、これは、アンモニウム型モンモリロナイト-水系の混合エンタルピーが水分子数の少ない条件で顕著に低下するためと考えられること、(2)層間のアンモニウムイオンは、熱力学的にはアンモニアが安定となる高アルカリ性のアンモニア水(pH12)に浸漬しても、アンモニウムイオンのまま変化しない可能性が高いこと、(3)高アルカリ性の水酸化ナトリウム水溶液に浸漬した場合は、層間のアンモニウムイオンはナトリウムイオンに交換されることがわかった。

口頭

Adsorption behavior of europium, cerium and antimony on ammonium molybdophosphate

大西 貴士; 関岡 健*; 須藤 光雄*; 田中 康介; 勝山 幸三

no journal, , 

$$gamma$$線スペクトロメトリーを用いて使用済燃料中に含まれるCs-137以外の$$gamma$$線放出核種を検出するためには、Cs-137のみを選択的に取り除く必要がある。Csの吸着剤としてリンモリブデン酸アンモニウム(AMP)が使用された実績があるが、$$gamma$$線放出核種であるEu-154, Ce-144およびSb-125の核種のAMPへの吸着挙動は十分に分かっていない。そこで、バッチ試験を実施し、1M硝酸溶液中におけるEu, CeおよびSbのAMPへの吸着挙動を評価した。その結果、AMP添加量の低下に伴い、Eu, CeおよびSbの吸着率は低下するが、本試験条件下でEu, CeおよびSbがAMPに吸着することが確認された。そこで、マスキング剤として酒石酸を添加して同様のバッチ試験を行ったところ、Eu, CeおよびSbの吸着が抑制され、CsのみをAMPに選択的に吸着できることを見出した。これより、本試験で確立した前処理法を用いることにより、Cs-137以外の$$gamma$$線放出核種を検出されることが期待される。

口頭

$$gamma$$線放出核種の無機イオン交換体への吸着特性に及ぼす錯形成剤添加の影響

大西 貴士; 関岡 健*; 須藤 光雄*; 田中 康介; 勝山 幸三

no journal, , 

照射済燃料溶解液中に含まれるCs-134および137以外の$$gamma$$線放出核種を$$gamma$$線スペクトロメトリーにて定量するために、Csのみを除去する方法を検討した。その結果、リンモリブデン酸アンモニウムと酒石酸を用いることで、SbおよびEuを試料中に残存させたままCsのみを除去できることを明らかにした。

口頭

ゼオライト系吸着材を用いたアンモニウムイオンの分離に関する基礎検討

宮野 陸*; 浅沼 徳子*; 松浦 治明*; 粟飯原 はるか; 渡部 創; 野村 和則

no journal, , 

核物質を取り扱う試験研究施設では、発生する試験廃液や分析廃液を安全に処理し、安定化する必要がある。分析廃液には、硫酸アンモニウムが含まれているものや硝酸ヒドロキシルアミンなどの含窒素還元剤が含まれているものがあり、爆発性化合物である硝酸アンモニウムを生成する可能性があることから、アンモニウムイオンの安全な分離が必要となる。本研究では、アンモニウムイオンの分離に無機吸着材を適用することを目的として、数種のゼオライト系吸着材を選定し、アンモニウムイオンの吸着特性を評価するための基礎検討を行った。

口頭

核物質含有廃液からのアンモニアの分離研究

三善 真秀*; 粟飯原 はるか; 渡部 創; 松浦 治明*

no journal, , 

試験・分析により発生するRIや核燃料物質を含む放射性廃液は多様な試薬が混入しており処分方法が確立していない。分析廃液はアンモニウム化合物を含む硝酸系の廃液が多く、ここから反応性が高い硝酸アンモニウムが生成する可能性がある。これらの廃液を長期保管することは安全上の観点から好ましくないため、廃液の安定化処理を行う必要がある。安定化処理としてアンモニウムの酸化分解が検討されており、アンモニウムを分離する前処理を導入することにより、分解が効率化できると考えられる。そこで、蒸留によりアンモニアを回収する試験を行い、模擬廃液からアンモニウムを分離する手法の見通しを得た。

口頭

放射性溶液安定化処理のためのアンモニウム分離分解フローの開発,1; 均一系触媒によるアンモニウムの酸化分解処理

粟飯原 はるか; 渡部 創; 野村 和則; 神谷 裕一*

no journal, , 

放射性廃液の処理手法を開発するSTRADプロジェクトの一環として、分析廃液の処理技術の開発を行っている。多様な成分を含む分析廃液中のアンモニウムの処理を目的として、蒸留等による分離と酸化分解を組み合わせた工程の開発に着手した。ここではコバルトイオンを均一系触媒として添加したオゾン酸化によって、アンモニウムイオンの分解ができることを確認した。試験液成分をパラメータとして振ることにより初期pHに依存して反応機構が異なり、pHの影響や塩化物イオンの反応への寄与が明らかとなった。本技術を適用することにより、固液分離等の必要のない簡便な操作でアンモニウムイオンが分解可能である。

口頭

放射性溶液安定化処理のためのアンモニウム分離分解フローの開発,3; 蒸留・沈澱処理によるアンモニウム分離前処理方法の検討

松浦 治明*; 小林 亜海*; 三善 真秀*; 粟飯原 はるか; 渡部 創; 野村 和則

no journal, , 

放射性廃液の処理手法を開発するSTRADプロジェクトの一環として、分析廃液中に含まれるアンモニウムイオンの分解処理技術の開発を行っている。分解のための分離前処理として、廃液のpHを上げて核物質をあらかじめ沈澱分離し、アンモニウムイオンをアンモニアガスとして蒸留により溶液から回収するプロセスを検討している。pH12の条件では60度という比較的低温ながらトラップ水へのアンモニア回収率71%をとなり、2段目までのトラップ水で十分回収できることを確認した。またpH12でセリウムはほぼ完全に溶液から取り除かれ、沈殿分離は達成された。これらの検討を基に今後効率的にアンモニウムを分解可能なフローの設計を行う。

口頭

硝酸塩を含むTRU廃棄物由来のNH$$_{4}$$$$^{+}$$による緩衝材の長期安定性に係る概略的検討

川喜田 竜平; 笹本 広; 三原 守弘

no journal, , 

TRU廃棄物との併置処分を想定した場合、高レベル放射性廃棄物(HLW)の地層処分において想定された緩衝材の変質に関わる発生可能性のあるシナリオに加え、TRU廃棄物に由来する特有の影響因子(有機物や硝酸塩)の影響も考慮したシナリオも検討する必要がある。本報告では、硝酸塩を含むTRU廃棄物からの浸出水が地層中で還元されて生成するNH$$_{4}$$$$^{+}$$による緩衝材の長期安定性について、柴田ら(2004)の評価事例を参考に概略的な検討を試みた。検討の結果、TRU廃棄物由来のNH$$_{4}$$$$^{+}$$による緩衝材の変質として、スメクタイトのNH$$_{4}$$型化及びNH$$_{4}$$$$^{+}$$の影響によるスメクタイトの非膨潤化のシナリオが想定された。本発表では前者に関して、発生可能性と緩衝材性能への影響を検討した内容を報告する。イオン交換反応を考慮した地球化学計算により、TRU廃棄物との併置処分を想定した場合、HLWのみの場合と比べるとスメクタイトのNH$$_{4}$$型化の発生可能性が高くなると推定された。一方、スメクタイトのNH$$_{4}$$型化が発生した場合の緩衝材性能への影響については、既往の知見に基づくと、スメクタイトのK型化やCa型化が発生した場合と比べても、膨潤性や透水性への影響は小さかった。このため、スメクタイトのNH$$_{4}$$型化が発生しても、緩衝材性能への顕著な影響は生じないと考えられた。

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